「納得できるまでは全力で取り組む」と決めて、仲間とベトナムに渡りましたが、早いもので1年が経とうとしています。自分がこんな風にアジアを飛び回る日が来るなんて、想像できませんでした。そんな中、自分が強く実感したのは日本の豊かさです。
26年間を日本で過ごしてきた自分は、道路が平らなこと、電車があること、時間通りに物事が進むこと、電気も水道もガスもインターネットも…そんなことは全部当たり前でした。それがちょっとでもうまくいかないのは「異常!」だと思ってました。
それが、自分たちが住むところは道路はガタガタ、物を注文しても納期にこない、週一回の停電、水道パイプが破裂…。トラブルは日常茶飯事で起こり続けます。日本の生活での当たり前は、ここでは当たり前ではありませんでした。
日本人は基本的に時間を守るのは当たり前です。整理整頓はもちろん、報告や連絡・相談などだってそうです。最近は日本人の国民性に対し、国内外から色んな批判もありますが、それでも日本の社会や教育は世界に誇れる部分があると実感しています。
日本の当たり前の豊かさは世界の当たり前じゃないこと、それはみんな知っている筈です。でもそれを実感しないと、文句や不満だって感じます。まさに自分がそうでした。それに気づいた時に不思議と感謝であったり、尊敬というものが生まれました。
自信が持てない人や、自分には価値がないと思ってしまう人が、日本には増えていると思います。ですが誰だってそうじゃない事に気付いて欲しい。外国で生活したり、働いてみれば、今まで習ってきた事、学んできた事、身につけてきた事の素晴らしさに気づくはずです。
自分は2回リストラされて悩み、人生は何が正解なのかわからなくなってました。でもたまたま機会がみつかって、勇気を出してベトナムに行ってみたら、自分がイキイキ働けるフィールドがありました。本当に少し勇気を出しただけなんです。
そして自分の体験から、東南アジアに人が行くきっかけをできるだけ創りたいと強く思うなりました。それは自分がベトナム軍団として、日本を飛び出した日本人として、力強く生きることであり、また人を受け入れられる場所を創ることでもあります。
ただ、その中でこうやってベトナムを行き来して、嫁が日本で働いてしているので、やはり色んな問題も起こります。どうしても一緒にいられる時間やコミュニケーションが少なくなりがちだし、また自分が未熟で妻に心配をかけることも沢山あります。
それでも、今はこれが二人にとってのベストな道だと信じています。また自分のことを受け入れて、しっかり向き合ってくれる嫁には、改めて本当に感謝です。課題はまだまだ多いですが、どうやったら二人が幸せになれるかを、逃げずに向き合っていきます。
プライベートも仕事も含め、ベトナム軍団2年目もチャレンジの多い一年になりそうです。それでもこのベトナム軍団に全力でチャレンジできることに心から感謝しています。3年で何か一つの形にする。それを目指して2年目も全力で走っていきます。
それでは、これからも「黒川大輔」と、その妻「由花」の応援をよろしくお願いします!